俺と馬鹿と新婚生活?!

今夜の相手となる女を一度学校に待たせて家に帰る


「ただいまー」

「お帰り颯太!」


元気よく玄関に駆けつけて来たのは、もちろん婚約者の綾

黄色いエプロンなんかかけて…
料理でもしてたの?


「あのさ、綾」

「ん?」


首を少し傾けて俺の言葉を待つ綾


「今日、友達が泊まりに来るんだ。だから、今日だけ外で泊まってくれる?実家とか、ホテルとか」

「…うん、わかった」


一瞬考える素振りを見せた綾

気づかれたかと思ったが、了承してくれたってことはバレてないな


「お料理、冷蔵庫入れとくね」

「あぁ、うん」


エプロンを翻して中にキッチンに消えた綾を確認する

本当、バカなヤツ

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