俺と馬鹿と新婚生活?!
「でも…颯太は変わった」
それは、全部綾のおかげだけどね
「今の颯太は、見た目も中身もかっこ良くなった」
見た目も、中身もかっこ良くなったなら、やっぱりそれも綾のおかげ
「私は、今の颯太なら…好き」
"好き"
今まで言われたことが何度もあった言葉
でも、違う
綾に言われた"好き"は…
今までの好きとは全然違う
言われて、こんなに心臓が暴れるのは初めてだ
「大好きだよ、颯太」
頬をピンクに染めながら、綾が俺にくれる真っ直ぐな告白の返事
そして、ゆっくり俺に近づいて来て…
チュッ…
「…ぇ?」
「えへへ、お休みなさい」
綾は俺の頬に一瞬唇を押し当て、素早く離れて自室に入って行った
突然過ぎて、間抜けな声を出してしまった