キスの相手はあなただけっ!!




ギュッ




「え・・・?」

私は体が温かくなった。
私は西田の腕の中にいた。
なんで?なんで?
どうしてこんなに
優しくしてくれるの?
どうして?

「ちょ・・・
ちょっと!
西田?!」
「お願い。
最初で最後だから。
1分だけでいいから。」

な・・・///
1分って長い!
でもそれで西田の傷の痛みが
やすらぐなら
私はどうなってもいい。

「わかった。」
「ありがとう。」



ギュッ


西田は前より強く抱きしめる。
私そこまで
思ってもらえる
女の子じゃないのに・・・。
あ。
西田の心臓の音が聞こえる。
ドキドキいってる。
だめ。
そんなことされたら
私までドキドキしちゃうよ。
私たちがそうしているとき
後ろから自転車の音がした。
まさかね。
聖夜なわけ・・・。
そのまさか。
聖夜だった。
野球帰りみたい。
一人だった。
私はなるべくばれないように
顔を隠した。
けど・・・
ばれていた。
聖夜は
あ。
と口を大きく開いてこっちをみた。
最悪。
私は西田の胸板を押した。

「どうした?
まだあと10秒・・・。」
「ごめん。西田。
帰るね。」

私は走った。
聖夜にみられるなんて・・・。
聖夜にいますぐ言おう。
さっきのは誤解だって。
私は追いつくようにはしった。
すると前に自転車に乗った男の子がいた。
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