生意気なハケン君
“はじめまして、サイバーワークの遠藤です”






二年前、他社とネット広告宣伝の仕事をした際、


その担当者の補佐役についていたのが、新人社員だった神城だったのだ。







「……貴方の的確な仕事ぶりとその容姿に一目惚れだったんです」






その後会いたい一心で会社を辞め、


神城は派遣社員として、再び想い人の背中を追う生活を決めた。






その一年後……――。








“若作りし過ぎですよ、オバサン”






「俺の事を覚えていない事に、少し嫉妬してしまったんです。大人気ないですよね」




その時の行動に思わず苦笑いする神城。





だがこうして側にいられるのは奇跡か、






それとも運命なのか……。






「……これ以上隣にいたら、理性が効かないかもしれないんで俺は帰ります」





気持ち良さそうに眠る私に優しく声をかけると、



神城は持っていたコップの水を口に含んだ。







そして私の頬に手を添え、親指で口を小さく開く。






愛しそうに私を見つめ、自分の顔をゆっくりと近付ける……。










――トクン…ッ。
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