生意気なハケン君
午後の昼下がり。


窓ガラスからは太陽の日差しが注がれている。






「……本当に何も覚えてないんですか?」




二人の間には少し距離があるが、



神城の真っ直ぐな視線は、

離れたこの場所からでもひしひしと感じる。





「私、何かマズイ事でもした……?」

「――しましたよ」

「えっ!?」





深いため息をついて話す神城に、


私は慌てて神城に駆け寄った。





「……」





口をへの字に曲げて冷たい目線で私を見下ろす神城。


その視線に私は動揺を隠しきれなかった。





――嫌われた?



それほど私は酷い事を?








記憶がないからこそ余計に不安で仕方ない。




その口から出る言葉を待つ間、

私は思わず息を飲んだ。









「もらっちゃいました、俺」





冷たい目線から、突然ニッと意地悪そうに笑った神城。



その表情に、目を丸くし不思議そうに神城を見上げる私。






――もらっちゃったって?


どういう事!?
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