男子中学生のチートな転生記

はぁ…【2】

さて…どうしたものか…
一旦整理してみるか

・俺はおそらく死んだ
・ここは死後の世界的な場所
・目の前の爺は自称神

……うん。どうしても最後のは信じられないな
いやだってもっと威厳のある感じならわかるよ?

でもさぁ…この爺めっちゃうさんくさいんだよ。

「うさんくさいとか言うな!!」

「人の心を勝手に読むな!!」

なんだこの爺…人の心を勝手に読むなんて…

ただものじゃないのか・・・?

「いや、だから神様だと。」

「いや、だから人の心を勝手に読むなと。」

また、図々しくも心を読んできやがった。
このくそジジイめ!
お前のどこが神だ!
せいぜい建築現場の交通整備だろうが!

「お前わかっててやっとるじゃろ。」

「あ、ばれた?」

「何回言えばいいんだか…」

「あ、いやわかってるよ?」
「人の心を読むうさんくさいジジイってことは。」

「そんなにうさんくさいかのう?」

「うさんくさい!」

「もうちょっと老人に優しくできんのか…?」

冗談じゃないが人の心を勝手に読む
くそジジイに優しくするほど
俺はいい人じゃないし、
ましてや、車にひかれて、
わけがわからない状態なのだ。
接してやるだけでも
ありがたいと思ってほしいものだ。

「あぁ~そういえばそうじゃの…」

「いい加減に人の……」

「はいはい。スマンスマン」

……なぜ俺が残念な奴みたいに
されないといけないんだ…

「で、あんた誰だよ。」

「神様じゃ。」

「……わかった。じゃあその神様が俺に何の用だ?」
「天使にならないかとでも言うつもりか?」

「いや天使とかいらないし…」

「じゃあなんだよ?」

「まぁ…簡単にいえば、もう一度人生したくないか?」
「ってことじゃよ」

「……はぁ?転生とかそういうことか?」

「まぁそんなもんと思ってもらっていいぞ。」
「ただ世界は違うがの」

「異世界……ってことか?」

「うむ。しかも、チート付きじゃ喜べ!」


はぁ……やっぱり俺の頭は狂っているらしい。
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