男子中学生のチートな転生記

まじですか……【3】

はぁ…。……。あーあ…。

なんかもう、よくある転生ものってやつですね。

…あぁ。異世界かぁ…。元の世界とあんまり変わらなければいいなぁ…

「ヒョヒョヒョヒョ。そんなに変らんよ。」
「ファンタジーなのを除けば。」

「ファンタジーってことはあれか?魔物とか魔王とか勇者ってことか?」

「そうじゃが?それ以外になにかあるのか?」

……よし!もう何も言うまい!

「おお!!そうか!では早速…」

今、ものすごく俺やばい気がするな。うん。

「ほっ!!」ブンッ!

「なっ!?なにをするんじゃ!!」スカッ

「いや、一発殴っとくかな。と。」

というかこっちのセリフだしね。うん。

「乱暴者じゃのう…」

「what?お前が言うか?」

「逆に聞こう!わしがなにをした!」

「俺を問答無用で異世界に拉致しようとした。」

「…チッ…ばれとったか…」

ばれないと思ったのかよ…

……さて、本題に戻るか…

「で、異世界に転生?ってーのはどーゆーことだっていう」

「そのままの意味じゃが?」

「いや、そーじゃなくて。」

「はて?どういう意味かのう?」

とぼけんな、くそじじいめ。

心読めるならわかってるだろうに。

「なんで俺なのかってことだよ」

「……面白そうだから?」

………。

ふーーー。よしっ!殴ろう!

今なら誰だろうと殴っていいと思う。

「ふんっ!!」ブォッ

「心読まれるって分かってるなら避けられることもわかるだろうに。」スッ

くそっ空ぶった!

「というか、神様なぐったらいかんじゃろうて。」

……まぁいいや。話が進まないし。

「さて、話を戻すがなんで俺なんだ?」

「意味は特にない!!」

いいきりやがった!いいきりやがったぞこのじじい!

「だって本当のことじゃし…」


はぁ……。

まさか俺がここまで運がないとは、思いもしなかったよ。

もうなんかめんどくさいな。うん。どうでもいいや。

どうとでもなっちまえ!!!

「人生諦めちゃいかんぞ?」

もう人生終わったんですけどね。まぁここはスルー。

「異世界に転生することまでわかった。」
「転生してやろうじゃないか。」
「だが条件がある。それができないなら、ないことに。」

「わかった。」
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