さくら色 〜好きです、先輩〜
休日の校舎内は誰もいないせいか、いつもより少し冷んやりとする。
廊下には最上階の音楽室で練習してる吹奏楽部の音色が響いていた。
私と先輩は廊下の端と端を離れて歩いた。
何も会話がなく気まずい雰囲気が二人の間を漂う。
早くこの状況から解放されたくて自然と早足になってしまっている事に気付いた。
息が詰まる…
備品室までの距離が倍以上長く感じた。
備品室の鍵を開け中に入るとサッカーボールはすぐに目に入った。
積み上げられたダンボールの一番上にあって脚立を使わないと取れなさそうだった。