さくら色 〜好きです、先輩〜
さっき枯れる程泣いたのに、次から次へと涙は出で来る。
里美はただ黙って私の頭を撫でてくれた。
暫くして落ち着いた私はインターハイの事と今日の事を話した。
「葵の馬鹿!なんですぐ私の所に来ないの!?…一人で辛かったね」
里美の優しさが胸に染みる。
「私、桜井先輩のこと許せない!この前忠告したばっかなのに!一言言わないと気が済まないわ!」
「駄目!やめて!先輩のこと責めないで…」
「でも…」
「お願い…私は里美が話聞いてくれたお陰でだいぶスッキリしたし、大丈夫だから」
先輩、凄く辛そうな顔してた…
最近色々な事があり過ぎて気持ちがついていけないんだと思う。
そんな先輩を責める事なんて出来ないよ…