さくら色 〜好きです、先輩〜

ーーー・・バンッ!!

「痛っっ!!」


思い出に浸っていると、突然後ろから頭を叩かれて悲痛の声を上げた。

痛む頭を摩りながら振り返ると、朝からハイテンションな恭介がニヤニヤと不敵な笑みを浮かべている。


「朝からしけたツラしてんな」

「ちょっと、恭介!何すんのよ!」

「今日は入学式だぜ?第一印象が肝心なのにそんな顔してたら友達出来ないぞ」



清水 恭介。


明るくて誰に対しても優しくスポーツ万能。

顔も整ってて世間でいうイケメン。

人望も厚いし、悔しいけど女の子にモテる。


恭介は小学2年のときにうちの隣に引っ越してきた。

それからは私達三人はいつも一緒、高校も同じ。


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