A☆New☆彡Holiday!!
「ちゃんと、待っててね・・・。」

トイレへ入る間際、舞花はひょこっと
壁から顔を出し、そう言った。

全く調子が狂う。そういった様子で
朝陽は大きなため息を吐いた。

「これじゃ、まるっきり
保護者じゃねぇかよ・・・。」


ぶっきらぼうに答えながらも
上目遣いで自分を見てくる舞花を
うかつにも可愛いいと思ってしまった。

「早く、トイレ行ってこい。」

一緒にいる状況から離れないと
思わずキスしてしまいたくなる衝動に
駆られたので、
朝陽は慌ててその妄想を打ち消し、

舞花を目の前の女子トイレへ行くよう
手で追い払うような形を取って、促した。
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