A☆New☆彡Holiday!!
トイレからでた舞花は朝陽の姿を探したが
視界の中には入ってこず、
少しがっかりした気持ちになった。

(待っててくれるって言ったのにな…。
私、早く出てきたのに…。)

舞花は自分がこんな風な気持ちを抱くことが
少し不思議に感じた。

(ただの、バイトの社員さんなのに…。
これまで2年間バイトをしてきたって何とも
思ってなかったのに…。

どうして突然、こんな気持ちになるんだろ…。)

考えのまとまらない頭でそんなことを思い
ふらふらしながらもラウンジに戻らなくては
という意思が働き歩き始めると

「ちゃんと、出て来れたようだな。」

ペットボトルのミネラルウォーターを持った
朝陽が舞花の前に現れた。

「フクテン…。先に行っちゃったかと思った。」

今にも泣き出してしまいそうな表情で
舞花が言うと、朝陽の我慢も限界だった。
< 22 / 102 >

この作品をシェア

pagetop