お見合い恋愛
「きっと覚えていないと思うんですけど・・・・まだ新入社員だった頃、別の会社の営業さんに絡まれてて・・・」
その時に、俺が助けてくれたのがきっかけで、それからずっと見ていてくれたらしい。
「そんなこともあったような、なかったような・・・」
ようやく落ち着きを取り戻した俺は、ゆっくりとソファーに座りなおした。
「あったんです!! それでそれに気づいた三宅課長が・・・」
色恋沙汰には目ざとい三宅課長が協力してくれることになったんだそうだ。
実を言うと三宅課長の奥さんとは大学の先輩・後輩の仲で何度も家に行き来するほどの仲だそうだ。
「はぁ・・・・」
やばい・・・・
やばいんじゃないか、俺。
さっきのことが頭の中でプレイバックされる。