お見合い恋愛

「え？じゃあ、お見合いも・・・？」


はっとして顔を上げると、目の前に唯香さんの顔があって驚く。


「お、お見合いは・・・」


ピンクに染まる頬。

潤んだ瞳。

ピンクのグロスがつややかに輝く柔らかそうな唇。


自然と視線がそこに集中してしまう。


「・・・・お見合いは・・・？」


ゆっくりとお互いの顔が近づき、そっと唇が重なる。


思った通り、本当に軽く触れただけだけど、唯香さんの唇はすごく柔らかかった。

近づいたときと同じスピードでゆっくりと唇が離れ、俺たちはまっすぐに見つめあった。







「お見合いは、本当に偶然なんです」






「じゃあ、この恋は運命ってことにしようか」





そう言って、俺たちはもう一度キスをした。