初めては幼なじみ(真樹サイド)~手のかかる転校生~
きっと、男からすれば、可愛くないだろうな。
その日、入部していた手芸部の終了時間が思いの外遅くなり、誰もいない校舎内を歩いていると、窓から練習を終えた野球部員たちがグラウンドをゾロゾロ歩いているのが見えた。
その中で、頭が一つ飛び出た生徒を見つけた。
玄関へと続く渡り廊下を歩くと、この時間は営業していない売店に差しかかった。
昼休みに光輝が買ってくれたリンゴジュースを思いだした。
すぐさま玄関で、靴に履き替え、校門へと向かった。
まだ、野球部員はグラウンドを歩いているはず。
校門をでた場所に設置してある自販機で、光輝が今日の昼に飲んでいた缶コーヒーのラベルを見つけてお金を入れた。
野球部員たちが、校門から出て来た。
そんな部員たちから少し離れた場所を歩いて来た光輝が、自販機前で立っているわたしに気付いた。
ゆっくりとした歩調で、部員たちからさり気なく離れ、わたしに近づいて来てくれた。