初めては幼なじみ(真樹サイド)~手のかかる転校生~


「あれ? 今帰り?」


「うん。珍しくこの時間になっちゃって。あっ!これ昼間のお返し」


そう言って缶コーヒーを手渡した。


「えっ? お返し? 何それ?」


そう言って、ポケットから財布を取り出して自販機にお金を入れながら
「昼のジュースはストラップのお返しって言ったろ? 何飲む? それのお返しするから」


そう言って、また秒殺スマイルを向けてくれた。


しかも、かなりの至近距離だったので一瞬膝がカクンと折れそうなのを必死にこらえた。


「じゃあ。オレンジジュース」


ガタンと落ちて来た缶ジュースを手渡してくれた。


「家、どっち?」


「こっち」


自宅のある方向に指を差した。


「俺んちはこっち」


光輝が指差した方向はわたしの自宅とは真逆だった。


先を歩いていた野球部員たちも、双手に別れてそれぞれの家に帰って行った。


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