初めては幼なじみ(真樹サイド)~手のかかる転校生~
そんなある日、町で偶然自転車に乗った彼女を見かけた。
病院からの帰りだったようだが、久しぶりに見かけた彼女は……光輝の傍にいるにも関わらず、とても幸せそうには見えなかった。
あの、キラキラとした人を魅了する笑顔が消えていたのだ。げっそりと痩せて、まるで、抜け殻のように思えた。
光輝が心配になった。
そして……久しぶりに光輝の病室を訪れた。
病室には、余裕をなくして、凹んだ様子の光輝がいた。
差し入れに持って来た缶コーヒーを飲んでいた光輝に居ても立っても居られず
「彼女と何かあったの? 元気ないね」
そう問いかけた。
すると、ベッド脇に立つわたしの腕を光輝がいきなり掴んで来て、ベッドへと引き込まれた。身体のバランスを失ったわたしは、そのまま光輝のベッドに倒れ込み、天井を仰ぐ形になった。