初めては幼なじみ(真樹サイド)~手のかかる転校生~


「なんでも見透かす真樹が気に入らないんだよ!」


怒りに満ちた声でそう叫んで、いきなり唇を塞いできた。


荒々しいキスを繰り返されても、何も抵抗出来なかった。


夢にまで見た光輝からのキスは、例え彼女への身代りだとしても、それでも
いいと思った。


どれほどの時間、そうしていたのだろう。我に返った光輝が、わたしから離れようとした。


そんな光輝の背中に腕を回して
「彼女の変わりでいいから、傍に居させて。光輝の好きにしていいから……わたしは……光輝が好きなの。ずっと、ずっと前から光輝が好きなの。だから、このまま……」


自分でも驚くような言葉が出てしまった。


二年間抑えていた思いが、光輝から受けたキスのせいで、一気に溢れ出たのだ。


「最初で最後でいいから……」


泣きながらしがみ付いたわたしの身体に、光輝がゆっくりとキスを落とし始めてくれた。



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