フラワーデイズ
たいていは贈る相手のイメージに合わせるものなのだ。
男の人の花束の買い物はとくにそうで、こちらが聞き出してあげないと自分がどんな花束がほしいのかもわからない場合が多い。そういうときは贈る相手の年齢だったり、性格だったり好みだったりを聞き出してイメージをまとめるのだ。
それが目の前にいる客のイメージとなると、つまりは見た目で判断しなくてはいけないということになる。だって初めて店にやってきた客のことなんて見た目以外なにも知らないのだから。
「そう。君が感じた僕のイメージ。花も色もお任せで」
ウインクでもしそうな勢いでその客は「君が」というところで気障に私の指さした。でもそんなポーズさえ決まってると思わせてしまうくらい、イマドキの言葉で言えばイケメンといえた。
「お客様のイメージで、お任せ、ですね。あのご予算はおいくらですか」
花束を作るときは結局これが大きい。