キズナ~私たちを繋ぐもの~


「……お兄ちゃんとは血が繋がってないの」

「え?」


司の体が、こわばった。
力が緩んで、私が顔をあげる隙間が生まれる。

見上げれば、傷ついた表情の司。

あんなにあんなに優しくしてもらって、こんな風にしか返せない自分が情けなくて堪らない。


「お兄ちゃんは私の事、妹だと思って大事にしてくれるだけ。
だけど、血は繋がってないから、私は諦めきれないの」


ずっと隠していた本音を、一番に伝える相手が司になるとは思わなかった。

兄も母も知らない、私の秘密。
ずるい私の本性。


「……嘘だろ?」


司は放心したような顔でこちらを見る。

軽蔑されてるのかも知れない。

それでもいい。
その方がいい。


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