キズナ~私たちを繋ぐもの~


「……綾乃」


苛立ちの混ざった彼の声。
一度別れを告げたときだって、ここまで声を荒げた事はなかった。


「俺を選べよ」

「司」

「振り向いてくれない男のどこがいいんだ!」


普段見せない彼のその姿に、私は一瞬怯んだ。

司が、怖い。

初めてそう思った。

彼の言葉に返す言葉は見つけることができなくて、私はただ彼を見つめながら黙った。


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