龍神
「ぬ、ぬ、ふごぉ!!」
「うっわぁ、女じゃない」
「どぉりゃぁ!!」
「…ま、真南?」
あ、離れてくれた
よかったぁ!!
…伊月だけじゃなくてみんなもついでに離れちゃったけども
「あれ?てかなんでみんなそんなに離れてるの?」
「…本当に女ぁ?」
「さっきは多分幻聴だと思って触れなかった事を!!刹那!!ばか!!とりあえず、晃!!晃は来てくれるよね!?」
「おー、晃ご指名だってぇ。行っておいでぇ」
フルフルと顔面を青白くした晃は首を振る
刹那はその姿を見て笑いながら晃の背中を押している
「ほらほらぁ、晃くんどぉしたのぉ?」
「い、いや…」
「えぇー、いやなのぉ?晃ひどぉい」
「っ」
「晃…」
少し視線を下げた瞬間、凄い勢いで晃がやってきた
人ってこんなに早く走れるんだね…
「真南、いやじゃないんだ。よし、真南、二人で飯を食おう」
「…そうだね!!そうしよう!!刹那以外みんなで食べよう!!刹那以外!!」
「わぁ、真南ひどぉい。僕も食べたいのにぃ」
「あ゛?」
「…ごめんなさぁい」
「…うん」
「真南大好きぃ」
ぎゅっと刹那が抱き締めてくる
あー、可愛い!!
黙ってれば物凄く、ものすごーく!可愛いのに…
刹那が謝るのを見るのはいつぶりだろうか
ちゃんと反省してるらしい
わしゃわしゃと頭を撫でるとふにゃりと刹那が笑った
「うりゃあ!!」
「やめてよぉー、真南の意地悪ー」
「ははは」
「もー」
「真南、携帯鳴ってるぞ」
「あ…うん、ちょっとごめんね?」
あたしはみんなに謝って携帯を持って部屋を出た
そんなあたしを刹那が泣きそうな顔で見ていることなんて知らずに