龍神
「あっはっは!ちょっと近いぞ野沢氏」
「ならもっと近付ける〜?」
あ、もうダメだわ。
なんて思った時
残念なあたしの脳をフル回転させて考えついた答えが……
「ぶぶぶブロッコリーを間違えてブッコロリーって言いそうになっちゃったンだよね!ほらあたしお茶目だからさ☆」
……これだった。
いや、ない。マジでないよこれは。
ブッコロリーってなに?そんな危ない食べ物あるの?え?ここに来てなんでブロッコリーが出てくるの?
ブロッコリーって本当に何!!!?
でもなんか似てるよね!文字だけみたら!!発音したら全くの別物だけど!!!
ブロッコリーブッコロリーブッロッコリー
ごちゃごちゃだよ、ごちゃまぜだよ。
「………真南ってブロッコリー好きだったンだー、へぇ」
「ううううん!!!そうだよ!」
幸の言葉に大きく頷いてみせた。
嘘だけどね!三本指に入るくらい大嫌いだけどね!!本当にブッコロリーしてやろうかってくらい嫌いだけどね!!!
あたしは知らなかった。
この時頷いたことで未来のあたしを苦しめることなんて、これっぽっちも考えてなかったンだ。
せいぜい、“乗り切ったぜ!ハナヂングッバーイ!!!☆”くらいにしか考えてなかったの―――……


