甘くなるほどキミが好き。



私は咄嗟に思い、先生のいない方の道を走る。





―――パシッ


すると、先生に腕をつかまれてしまった。





「どうした?何で逃げるんだよ」


「あ、あ、あの…」





私は突然の出来事に混乱していた。


そして先生は…つかんだ私の手に包まれているものを見てしまう。





「ん…もしかして、チョコ?」





どうしよう…この手を振り払う事なんて、できない。





私はもう、冷静さを失っていた。


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