琥珀色の誘惑 ―王国編―
周囲を見回すと、両方の入り口に控えているはずの女官の姿がない。ミシュアル王子は彼女らに、中ではなく外で控えるよう申し付けた。
これらは全て、『シャムスの悲鳴事件』の影響だ。
他の女官は舞のことを“ミシュアル王子の婚約者”というだけでなく“事実上の妻”という認識を持ったらしい。“婚約者だけど妻同然”の扱いをするのとは明らかに別で、聞こえは悪いが“愛妾”のようなもの変わった。
周囲は皆、ミシュアル王子とふたりきりにするように気遣う。
舞にしたら、喜んでいいのか、怒っていいのか微妙だ。
「ひょっとして、わたしの評判って底まで落ちてるの?」
「うるさいのは年寄りだけだ。若い者の間ではそんなことはない。それに、わたしたちはコーランの教えを守っている。それは、結婚式の初夜に証明されるだろう。お前の名誉はすぐに回復し、尊敬を持って迎えられる」
咽せるような薔薇の中で、ミシュアル王子は思わせぶりな台詞を口にした。
もう少し突っ込んで尋ねたら良かったのかも知れない。でも、舞の身体を抱き締めたまま、琥珀色の視線をビーム光線のように向けられたら……何も頭が働かなくなる。
しかも、スカートの下は何も身に着けていないのだ。ミシュアル王子の欲求がダイレクトに太腿を刺激し……舞の頬が熱くなる。
「この衣装は……アルが選んだの?」
これらは全て、『シャムスの悲鳴事件』の影響だ。
他の女官は舞のことを“ミシュアル王子の婚約者”というだけでなく“事実上の妻”という認識を持ったらしい。“婚約者だけど妻同然”の扱いをするのとは明らかに別で、聞こえは悪いが“愛妾”のようなもの変わった。
周囲は皆、ミシュアル王子とふたりきりにするように気遣う。
舞にしたら、喜んでいいのか、怒っていいのか微妙だ。
「ひょっとして、わたしの評判って底まで落ちてるの?」
「うるさいのは年寄りだけだ。若い者の間ではそんなことはない。それに、わたしたちはコーランの教えを守っている。それは、結婚式の初夜に証明されるだろう。お前の名誉はすぐに回復し、尊敬を持って迎えられる」
咽せるような薔薇の中で、ミシュアル王子は思わせぶりな台詞を口にした。
もう少し突っ込んで尋ねたら良かったのかも知れない。でも、舞の身体を抱き締めたまま、琥珀色の視線をビーム光線のように向けられたら……何も頭が働かなくなる。
しかも、スカートの下は何も身に着けていないのだ。ミシュアル王子の欲求がダイレクトに太腿を刺激し……舞の頬が熱くなる。
「この衣装は……アルが選んだの?」