琥珀色の誘惑 ―王国編―
ミシュアル王子は舞のために、様々なものを用意してくれた。

でも女の子には、人に言えない必要なもの、がある。日本ならコンビニまで走れば済む事でも、クアルンではそうはいかない。

舞はダリャ市内の中心部にあるデパートに、お忍びでやって来たのだった。


ちなみに、王妃になっても来ようと思えば買い物に出て来ることは可能らしい。

但し、デパートは貸し切りとなり、警察の厳重な警備が敷かれる。それが面倒で王妃様たちは王宮に業者を呼ぶそうだ。確かに、カタログショッピングやネットショッピングのほうが楽だろう。


空港からミシュアル王子の宮殿までは、割と背が低く古い感じの石造りの建物が多かった。

しかし、市街地の様子に舞はびっくりだ。

とくに首都のビジネスタウンは道路が綺麗に整備され、高層ビルが立ち並んでいた。がんがん車が行き交い、街を歩く人々の中にはスーツ姿の男性も多い。

そのほとんどが外国人に見える。でも、外国人らしき女性でも、一様にアバヤで体を覆っていた。


驚くのはそれだけではない。


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