こちらミクモ探偵事務所4
「言いたいことがあるならハッキリ言え。まどろっこしいのは嫌いだ」
『分かりました』
霞は大きく息を吸った。
そして、紘哉を諭すように話し出した。
『――紘哉サン、聞いても嫌な顔しないで欲しいッス。僕も、最初に知ったときは複雑な気持ちでしたけど……』
「何だ?」
『春野夏紀……アイツはクロでした』
「何だと……?」
『今から話すこと、多分重要ッス』
そう言って、霞はおずおずと話し出した。