繋がれた糸 (短編)
――――――
―――――
――――
亮輔と出会ったのは
中学生の頃。
そしてお互い引かれあって
付き合ったのは高校生に上がる前だった。
それから、別れたり付き合ったりを繰り返して大学に入って少しして
完全に連絡を切った。
『もう、キリねぇよ』
何回目の喧嘩だったか
それすら覚えてない。
『亮輔が悪いんでしょ!?』
『あーもう、それでいいから』
お互い子供だったんだ。
頑固で、意地はって
そんなことしたって意味ないのに……
『別れようぜ』
あたし達は、一緒に歩む事を諦めた。
好きなのに、上手くいかないから
そのモヤモヤがぶつかる。
何度喧嘩したって良かったんだ……
ただ、あの時はまだ
成長の仕方をしらなかっただけで
ずっと一緒にいたら
いつか成長できたかもしれないのに
あたし達は、それをやめた。