花咲く原石
それに続くように2人もその場に座った。

「ちょっと距離があったな、疲れたろ。我がアジトへようこそ。」

次々に身に付けていた武器を横に置きながらリトは笑った。

そしてキアヌに何か指示を出して、彼女を下がらせる。

部屋の中に3人だけ、そうシイラが意識した時リトの顔付きが変わった。

「さて…まずはオーハル殿、先程は早とちりとはいえ刄を向けて申し訳なかった。」

オーハルと向き合い、まず最初にリトは詫びを入れた。

今までとは違う口調に2人は少し戸惑ってしまう。

よく通る声は迫力さえ感じさせる。

明るい場所で見るとよく分かる、やはりリトは若かった。

先程の仲間を見てもやはり彼が若い事には変わりない。

それでもリトがリーダーなようだった。

それ故の存在感も迫力もある。

「改めて、私の名前はリト。ここの主人でもある。シイラとは…仲間になるかな?」

リトがシイラに同意を求めた。

「…そう、なるかな。」



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