嘘つきな君からのキス
膝に


―――


それから、私が返事をした為に私は正面から、三神くんはお決まりの窓から保健室を後にした。

けど、一つ気になる点がある。時間的にホームルームも終わっている。つまり、今戻れば約束の放課後になってしまうのだ。

そもそも、三神くんの行動とそれが関係しているのかは定かではないけど。


「……」


歩み遅く、深く考えながら歩いていた。前なんて殆んど見ていないに等しかった。

故に。


「ふわっ!?」


何かにぶつかってしまった。

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