嘘つきな君からのキス
思い切り転んだ為に、膝を擦りむくという失態を晒してしまった。
唸りながら、酷い息切れを起こしながら、廊下で倒れ込む訳にはいかないからせめて座ろう。と、思ったのだけれど
「あ……れ……?」
足がカクカクして、力が入らなくて、ぽてっと倒れてしまう。
どんだけ体力ないんだ私……!
「もう走れない?歩けない?」
屈んだ彼の声はすぐ傍で聞こえた。私はまだ喋れそうになく、ケホケホと咳き込みつつ深呼吸する。
今度こそ起き上がろうとすると、三神くんが手を貸してくれた。
「フラフラしてる。ごめんね、走らせて」
「あ……み、三神くんのせいじゃ、ない……よ?」
恨むなら自分の体力の無さだ。
整える為に出した息の中に、溜め息が混ざった。