嘘つきな君からのキス


朱としては、ホラーだと言って譲らない二人に合わせても大丈夫みたいだけど。私は怖いのが苦手で……。にしても、三神くんってホラー見るんだ。意外。


「んー。仕方ない。友達同士別れましょっ」


妥当とも言える決断。


でも、見たい見たいと思っていたから映画館に来れて良かったかも。


皆で遊ぶという概念が崩れていたが、私は既に映画に意識が向いていた。けれど。


「逢坂ってホラー駄目な人?」

「う、うん」

「そ。じゃあ今度は二人で見ることに決定」

「何で!?」


思わずいつも以上の反応スピードで聞き返してしまった。



< 87 / 161 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop