妖(あやかし)狩り・弐~右丸VSそはや丸~
「呉羽がいりゃ、それなりの術を施して、苦痛無く引き出すことも可能かもしれんが。あいつのことだ、面倒だからと自分で吸い出す方法を取るかもな」

 一旦視線を落とすと、そはや丸はいきなり仰向けに転がっている女官に接吻した。

「~~っ!」

 右丸が、一瞬ぽかんとした後、真っ赤になって顔を背ける。

「・・・・・・こんなもんかな。おい右丸」

 ひょいと身体を起こし、そはや丸は右丸を見た。
 が、その右丸は、不自然に距離を取り、頑なに顔を背けている。

「何してる。さっさと来い」

「ああ・・・・・・ううう・・・・・・。だ、男女の仲をとやかく言うつもりはありませんが・・・・・・。あの、人前ではちょっと。いえ、その前に、あなたとほたる様は・・・・・・」

 もごもごと言う右丸を、そはや丸は睨み付けた。

「何をぼそぼそ言ってる。こんな何の力もない女子に、いきなり烏天狗を入れられるわけねぇだろう。後がどうなっても良いんなら、可能だけどな。ただでさえ女子は妖に通じやすいんだ。ある程度の対策をしねぇと、厄介だろうがっ」

「ええ? えっと、あの・・・・・・。いやでも、今あなたはほたる様に、せ、接吻を・・・・・・」

 乱暴な説明に、怪しく視線を彷徨わせる右丸。
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