姫は救うと微笑み、神は殺すと無邪気に言った
支配者と従者の図。
茶神に仕えるピエロは一言も発しず、笑うのみ。紅茶を注ぐなり、すぐに退場しようにも。
「熱い。今すぐ、死ね。出来損ない」
注がれたものが熱かったと茶神が紅茶を地面に垂らした。ついでの言葉は、ただの怒りにして冗談とも受け流せるだろうに――茶神の言葉は絶対だ。
ピエロが自身の舌を噛みきる。よほどの力らしく、口から弾かれた肉片が紅茶の水溜まりに落ちた。
痛みはあるだろうに、泣きながら、それでも笑い泣き咽ぶピエロが膝をつき、体を九の字に曲げる。
下を向いて、ふーふーと荒く呼吸をしていた。