無口な彼が残業する理由 新装版
当然の流れだが、今日は沼田さんの歓迎会が行われることになった。
ちょうど金曜日だし、みんな飲む気満々だ。
私は少しだけ残業して後から参加する。
昨日は何もせずに帰ったから、少しでも進めておきたい。
「え~っ、絶対ですよ?」
みんながゾロゾロと会場へ向かう中、
甘ったるい声が響いた。
チラッと声のほうを見ると、沼田さんが丸山くんに詰め寄っていた。
「絶対来て下さいね、丸山さん」
惚れたな、こりゃ。
そりゃそうだ。
だって丸山くん、カッコイイし。
丸山くんは無表情で
「わかってるって」
と言うような対応をしている。