無口な彼が残業する理由 新装版
これから毎日こんなやり取りを目にするのか。
そう思うと憂鬱になる。
いちいち嫉妬していてはキリがない。
こんなことでヒステリックになりたくないし、
そもそも付き合ってもいないし。
やっぱり嫌だな、この微妙な関係……。
人の波が去ると事務所の中が静かになって、
私と丸山くん、二人だけの空間になった。
久しぶりだな、この感じ。
舞い上がっちゃいけない。
仕事、仕事。
早く終わらせて歓迎会に合流しないと。
昨日熱で潰れている間に青木がやってくれていたレポートを企画書に貼り付ける作業に没頭する。
手伝ってくれて本当にありがとう、青木。
たまに誤字脱字があるけれど、ありがとう。