無口な彼が残業する理由 新装版
凄いことだ。
またとないチャンスだ。
でもあまりにも話が大きくなりすぎて、
少しだけ怖い。
「まぁ、そうビビるな。それだけ評価されてるってことだ」
「それは、わかってますけど」
足が震えてしまいそうだ。
新サイトってことは、そこに多額の予算が降りるってことだし、
失敗すればそれだけ損失を発生させることになる。
「プレゼンは俺が進行する。神坂は細部の説明をお願いしたい」
「わかりました」
どうしよう。
ドキドキする。
夢が叶いそうで、ドキドキする。