無口な彼が残業する理由 新装版
慌ただしい午前を乗り切って、束の間の休息、ランチタイム。
私はいつものように朝コンビニで買っておいたバランス栄養食をかじりながら、
自分の企画を練る。
それから眠くなる午後の業務を何とか片付けて、
あっという間にやってくる夕方。
今私が担当しているのは先輩社員が発案して企画したものだけど、
近いうちに自分の企画も絶対に実施したい。
そう思って今日も、私は稼ぎにならない残業をする。
「神坂、お前、今日も残るの?」
青木は呆れたように言うけれど、
余計なお世話だっつーの。
「当然」
さて、今日も頑張ろう。
夢のために。