無口な彼が残業する理由 新装版
「そっか。邪魔しちゃったね。ごめん」
あっちは楽しい雰囲気なのに、
疲れた私の重い空気が伝わっていなければ良いな。
「気にすることないのに」
「だって、楽しそうだし」
「疲れてるな」
「うん。まあね」
「お疲れさま。青木は?」
「さあ? 部屋で寝てるんじゃない?」
「そう」
何気ない会話だけど、疲れた心に元気が少しずつ溜まっていく気がした。
今まで気付かなかったけど、好きな人の癒しパワーって凄いな。
もしかしたら私の元カレたちも、
私にこういう力を期待していたのかもしれない。