無口な彼が残業する理由 新装版

「ダーっ!」

ベッドに携帯を投げつけて、力任せにシーツを剥ぎ、

暴れ回った。

そうしているうちに私はベッドから転がり落ちて

ゴン!

と鈍い音を立てて頭を打った。

「うー……痛いよー……」

じわりと涙が滲む。

丸山くんのことになると泣いてばっかりな気がする。

丸山くんにもたくさん泣き顔を見られてしまったし。

仕事で成功していくごとに、もっともっとカッコイイ女になるはずだったのに。

嫉妬して暴れて頭打って涙ぐんでるなんて、

カッコ悪すぎる。

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