無口な彼が残業する理由 新装版
私は真っ赤になってしまった。
大事な就職面接で、そんなこと言うなんて。
どうかしてるよ、丸山くん。
「君は集団面接で、自分で目標を立てるより他の人の目標を応援したいと言ったそうだね」
「はい。あの日の面接で、そう思える人ができました」
「神坂理沙さん、かな?」
「名前までは、覚えていないですけど」
「もしかして、好きになった?」
「だと、思います」
社長は
「冗談で言ってみただけなのにね」
と笑っていた。