無口な彼が残業する理由 新装版

ざわついていた会議室は、

社長が前に立ったことによって静かになった。

「さて、これから忙しくなりますよ」

社長は人事部にインターネット事業部の人員を増やすことや

システム管理部に何か難しいことを指示して、

「それじゃあ、解散」

と手を叩いて会議室を出て行った。

それに続いて他の社員たちもゾロゾロと会議室を後にする。

インターネット事業部の面々は去り際に色々声をかけてくれたけれど、

呆然とする私は

「はい」と「ありがとうございます」

しか言えなかった。



話がまた大きくなって頭の中はグチャグチャになってしまっているけれど、

これって、つまり、

私の夢が、叶ったということ。

……だよね。

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