【完】君しかいらない
その中には、安元くんもいて。


相変わらず無愛想な顔を見せて、ポケットに手を突っ込み、軽く俯いていた。


……安元くん、何の表彰をされたんだろ。


すごいな~。






「まだ全員揃ってないようですが……」


生徒会長に点呼される中、あたしはそこに、奏太くんがいないことに気付いた。


サボるって言ってたもんね……。


「1―D、森さん!森奏太さん!いませんか?」


そこであたしはハッと気付いた。


え……。1―D……?


奏太くんって1年なの!?



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