【完】君しかいらない
俺から誘うことはあんまりないから、たまーにこうやって奏太の方から俺にすり寄ってくる。


「な~なぁ、陽斗。さっきの子って陽斗と同じ階に住んでるよな?」


「あ~…隣だけど?昨日引っ越してきたって」


「へ~。で、クラスも同じ?」


「…だから?」


「だからって。いや、別に深い意味ないけど…」


奏太は何か言いたげにして、俺の隣を歩いてる。


何なんだよ…。





そういえば……。



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