【完】君しかいらない
「ありがと。家に帰って見てみる」
「何だったら修理にだす?ウチ、母親がデパートの時計売り場で働いてるから」
「え…そうなの?」
「おー。帰って来たら、頼んどくわ」
どうしようかな…。渡しちゃっていいのかな。
と思いつつ、頼めばすぐに直るかもっていう方に期待してしまった。
「じゃあ、お願いしていい…?」
「いいよ」
安元くんに時計を渡し、あたしは家に帰った。
動いてなくても大切なモノだし、自分で修理に持って行った方が良かったのかな。
なんだか自分の一部を、安元くんの家に置き忘れてきた気分だよ。
「何だったら修理にだす?ウチ、母親がデパートの時計売り場で働いてるから」
「え…そうなの?」
「おー。帰って来たら、頼んどくわ」
どうしようかな…。渡しちゃっていいのかな。
と思いつつ、頼めばすぐに直るかもっていう方に期待してしまった。
「じゃあ、お願いしていい…?」
「いいよ」
安元くんに時計を渡し、あたしは家に帰った。
動いてなくても大切なモノだし、自分で修理に持って行った方が良かったのかな。
なんだか自分の一部を、安元くんの家に置き忘れてきた気分だよ。