【完】君しかいらない
き……金髪!?


あっ……もしかして、安元くんが言ってた外国人の友達って、この人?


目鼻立ちがハッキリとしていて、かなりの美形。


色白だし、瞳も茶色い。


年も同じぐらいだ。


男の子はエレベーターから降りた後、すれ違うまであたしの顔をジィッと見てくる。


日本の女は挨拶もできない、とか思ってるのかな。


それか、安元くんからあたしの話、聞いてる?


これから仲良くなるかもだしね……。


あたしは思いきって、挨拶をすることにした。


「……ハロー!」


あたしがそう言うと、金髪の男の子はフッと笑みをこぼした。



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