【完】君しかいらない
あっくんからもらった腕時計で何度も時間を確かめる。


さっき時計を見たときから、まだ30分しかたってない。


時間って経つのが遅いなぁ…。


朝になるのが待ち遠しくて、そわそわしてしまう。


早く着かないかな…。


そんなことばかり考えながら、そっと窓のカーテンを開け、外を見る。


高速の壁が見えるだけで、何一つ楽しくない。


空を見上げると、ちょうど月が見えていた。






わぁ…。


今日って雲が全然ないから月が綺麗に見える。


月の明かりって不思議…。


ジーッと見てると、何だか心が落ち着いてくるような気がする。






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