【完】君しかいらない
そうだ…奏太くん。


奏太くんと話したい…。


毎日話してるから、こういうとき奏太くんがなんて言うのか、


なんとなく、想像ができる。






明るく振る舞って、


あたしを悲しい気持ちにさせないように、


めいっぱい笑わせてくれるんだよね…きっと。


「あっくんなんかやめて、俺にしちゃえよ~!」


って、冗談っぽく言うんだよね?


それとも…


違うことを、言ってくれるのかな…?







早く…


奏太くんと、話したい。


声が聞きたいよ…。







あたしはすぐにケータイを取りだして、


奏太くんに、


電話をかけた。







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