【完】君しかいらない
想定外~安元side
~安元side~



夏の日差しが、アスファルトを照りつける。


そんな中を、俺は塾に向かって歩いていた。


クソ暑いな…。


額に吹きでた汗を、手の甲で拭う。







そういや…


出がけに母さんに、『ハンカチ、アイロンかけておいたから、持って行ってよ?』


って、言われたっけ…。


あの人は俺のホントの親じゃないけど、


こんな俺みたいに愛想ないヤツに、ホントによくしてくれるよな。


たまには、言うこと聞くもんかも。


今日は持ってくるのが正解だったな。









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