コイン★悪い男の純情
 かんなは、その写真に目が釘付けになった。


 「間違いないわ。淳也さんだわ。信じられない!」


 「どや、間違いないやろ。隣の女を見てみろや。男が、振るい付きたくなるようなええ女や。しかも、若おて、ぷりぷりや。俺かて羨ましいわ」


 かんなは呆然としていた。

 思考力も無くしていた。

 前崎はかんなの表情を見て、ぬっと立ち上がった。


 かんなの肩に腕を回すと、いきなり口付けをした。


 「何をするの。やめて!」


 「あいつかて、ええ女と、ええ事やっとるやないか。俺らも負けんようにやろうやないか」


 「やめて~言うたら、やめて」


 前崎は、かんなを力付くで床に押し倒した。

 「やめんと人に言うで」
 「なんぼでも言うたらええ。ええとこ見せたるわ」

 「警察を呼ぶから」
 「呼んでみい。観衆が多いほど興奮するわ」



 「誰か来て~」



 「来るかあ。俺らは夫婦やで。夫婦が、何して何が悪いのや」
 「夫婦やない。頼むからやめて」


 前崎は、足をバタバタさせているかんなのスカートに手を入れ、下着を膝まで落とした。





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